タンスの取っ手修理

古タンス取っ手壊れ

わりかしちゃちな作りです。左側の足のネジが根元から折れてしまい、引き出しを引っ張ることができません。10年間ほど壊れたままでした。

いつでも直せると思っているとこういう事になります。

最近、直そうと思い立ち、まず取っ手を本体から外します。ナットが固着しているので、そのあたりが大変です。

取っ手のネジの位置に穴を空けて長いネジを通すしか直し様がありません。簡単な話ですが取っ手に穴を空けるにはボール盤のようなものを使うか、少なくとも取っ手をキッチリ固定する万力のような工具が必要です。

卓上ボール盤が便利

家に置く場所があるなら小型のボール盤を持っているととても便利です。ホームセンターなどで8000円位で購入できます。固定万力も付いています。

これがあれば真鍮程度の材質ならアッと言う間に穴あけができます。

3mmくらいの長ネジを通してナットで固定します。
長すぎる場合は金切りノコで切ります。これも万力に挟んで切ることになるのでバイス、万力は必要品です。

こうしておけば、かなり丈夫に固定できます。

完成です。

今回ポイントとなる工具は小型卓上ボール盤です。

 

 

障子貼りのコツは のり

障子貼りは1枚ものの障子紙がいい

障子紙は桟(サン)ごとに貼る小さいタイプはとても面倒です。大きな1枚ものを買いましょう。

私は20mのロールタイプを買いました。ロスが少なくコストパフォーマンスがいいです。

ビニール入りとか雲母とか材質、柄がいろいろあります。強度がかなり違ってきます。値段も倍以上差が出ます。

紫外線が当たって経年劣化してきますが、どの程度なのかは使ってみないと分かりません。ま、縁起物なので毎年張り替えるくらいの心づもりでいいのではないでしょうか。

ふえき糊(不易糊)で障子の外枠ぬる

外枠四辺は強力な糊をぬります。といっても来年剥がす時、水吹いてすっと剥がせる糊でなければなりません。ボンドなど使ってはいけません。

ここは昔からある紙工作用のフエキ糊を使います(下写真の黄色いボトル)。安いチューブ入りは粘度が足らないものが多いので注意

上の写真のように板にのりを準備して指でずらすように着けていくと楽にできます。0.5mmくらいの厚さになるようにします。薄いのはダメです。

内側の桟はほとんど接着力は必要ないので、水っぽいのりをハケで塗る感じでいいです。一番下の写真の赤キャップのチューブです。

障子伸ばしながら四辺をしっかり押さえる

上下2,3cm余白残してアバウトに切った障子紙をまっすぐ下して置きます。

置いたら、すぐ軽く水スプレーして四辺張りを入れながら指の腹でしっかり押さえ込みます。内側の桟は軽く押さえる程度でいいです。

障子紙の不要部分を切り取ります

すぐ切取るのか、乾いてから切るのか・・・悩むところです。

すぐだと、紙が濡れているので切りにくい。完全に乾くと、必要ヶ所以外に紙がくっついてまた濡らす必要あったりします。

乾ききらないうちに切るのがよさそうです。
定規できっちり押さえながらカッターで切ります(これはコツ)。

これで完成です。

ツールとして のりの選択が重要です 薄いのと濃いのと

薄い糊は辺が固着できません。全部濃いのりで着けようとすると、中側の桟は手間かかります。内側はハケでサッサと塗ったほうが楽です。あえて障子用として売っている大きなものを使う必要はありません。

あと、カッター、定規、、特別な物はありません。

コツがつかめれば簡単な作業です。時間もかかりません。

しかし、この程度のツールを揃えず、手順間違えれば悪戦苦闘することにもなりかねません。